エルヴィス・プレスリーという名前は小さい頃から知っていました。正確に言うと「プレスリー」という単語で。プレスリーという単語が誰を指しているのか何をしている人なのかはよく知らず、周りの大人達やテレビに出ているタレントたちの会話の中で「プレスリー」という単語がよく出てくるので、漠然と「プレスリー」という有名人がどこかにいるのだろう、くらいの感覚。
小学校に入るか入らないかくらいのとき、そのころは香港のアクションスター「ブルース・リー」が人気で、自分もテレビでよく見ていました。ある日、新聞のテレビ欄に「プレスリー」の文字があり、幼かった自分はそれを「ブルース・リー」だと勘違い(小さい子供からしたら「プレスリー」も「ブルース・リー」も同じようなもん。。違うか)したままテレビを見たら「なんだブルース・リーじゃないじゃん」と新聞テレビ欄を見直してがっかりしていた。エルヴィスを初めて視たのはその時だろう。はっきり覚えてないけどたぶんその映画は「アカプルコの海」だったような気がする。
中学生の時、ラジオから流れてきたハートブレイク・ホテルを聴いたのが、エルヴィスをエルヴィスとして意識して聴いた初めての曲。かっこいい曲だとは思ったけど、その時はそれほど引きずり込まれなかった。このときなぜラジオでエルヴィスを聴いたかというと、もともと兄の影響でビートルズはよく聴いていて、ポールとかジョンがエルヴィスにものすごく影響を受けたっていう話を知り、エルヴィス・プレスリーの音楽とはどんなものかと思って聴いてみたくなったのがきっかけ。ハートブレイク・ホテルを聴くまではエルヴィスの音楽は意識して聴いたことがなかったし、周りにもエルヴィスを聴いている人はほぼおらず、唯一、隣に住んでいた親戚の伯母さんが昔エルヴィスをよく聴いていた、というくらい。その後、ラジオ番組表でエルヴィスを見つけると録音したりしていて、そうしているうちに「冷たくしないで」と出合いこの曲がめっちゃ気に入って、一気にエルヴィスファンになっちゃいました。